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「札幌文学」87号の「獣神ー啄木編」の感想評が文芸評論家の岩谷征捷さんより届く

 投稿者:根保孝栄・石塚邦男  投稿日:2017年12月31日(日)17時10分40秒
  通報 編集済
  ・石塚邦男さんの「獣神ー啄木編」小説としておもしろく読むことができました。
石塚さんは「同人近況」欄で丁寧な自作への意図を書かれていますが、
私としてはそれに加えることはないようです。
「明治時代の北海道とは、日本全体から観てどのような意味を持っていたのか(略)
王子製紙の苫小牧工場建設は、北海道のイメージを根本的に変える大事件でもあった。
ちょうどその時期に石川啄木が北海道にやって来て、波乱に満ちた足跡をしるしていた」
という今号の内容とともに、さらにその先に「北海道という聖なる大地(アイヌモシリ)の
変貌と開発の足跡を叙事詩として考えていきたい」という壮大な試みを見据えているのです。

・啄木については森鷗外を介して正当に文学史に位置付けています。
その不幸を「あせり」に見るのは同感。
啄木にはおのれのいのちが見えていたのでしょう。
また、「さりとて....新人としての位置」の指摘もおもしろい。
今でもそうですよね。小説化ということでは、苦労してますが、
巨大隕石と流星群とで結びつけ、
おのずからその下でのニンゲンたちの行為の小ささといとおしさが
滲み出ているようです。
啄木を時間進行の目安に使ってますが、さて啄木没後はどうするのか、
といらぬ心配までしてしまいます。

・「開拓史」としての読者への配慮も具体的な数字とともに親切です。
全体を鳥瞰する眼を私たちも持つことができるのです。
「弥平たち」アイヌ民族の今後を気にしながらページを閉じたことでした。

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