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生ピアノか消音付ピアノかの選択につきまして

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 6月27日(土)19時15分20秒
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  だいちゃん様
はじめまして ピアノ調律センターの杉本です。
この度はお問い合わせいただきありがとうございます。
お子様とご自分がお使いになるピアノを購入にあたり、最初から消音付のタイプか
生ピアノに後付けかで、お悩みのご様子ですね、早速私の意見を申し上げます。
どうぞ1技術者の意見として参考にしていただければと思います。

まず結論としまして、私は消音ピアノに関しましては生ピアノに後付けのタイプを
お勧めいたします。
おっしゃるとおり、最初からビルトインされているピアノの場合、消音ユニット用に
設計されており、ユニットの寿命が来た場合には、そのピアノの価値がかなり下がって
しまいます。
余談ですが、買取価格に付きましても同等モデルで消音付とそうでない場合は、
消音付のモデルの方が査定金額が下がります。
(新しいモデルの場合は例外ですが)

消音ユニットを後付けの場合は、よほど加工しない限り元に戻せますし、また
取り外して新しいユニットを取り付けすることも可能です。
取り付けすることでピアノに負担がかかるとは思いません。

タッチに関しましても、ヤマハのサイレントグランドピアノは別としまして
アップライトに関しては後付けもきちんと取り付けされていれば最初からの
タイプと変わりません。

ここで以前にもご説明させていただきましたが、消音ピアノにした場合の
生ピアノとの違いをお話しいたします。

通常の生ピアノの場合、鍵盤をゆっくり下ろして行きますと、ハンマーが
弦と接触する寸前に手前に戻ります。
ハンマーが弦と接触するまで戻らないと、つぶれた音となってしまい、綺麗な
音色が出せません。
この、ゆっくりと鍵盤を下げてハンマーが最も弦に近づいた距離を
「レットオフ(接近)」と呼びます。
レットオフは、通常の調整ではアップライトピアノで1,5mm〜2,5mm
程度です。(高音〜低音)

消音ユニットの構造は、このレットオフの距離を利用し、ハンマーが弦を打つ
手前で代わりに消音バーにて受け止め、発音できなくしています。
同時に鍵盤下に取り付けてある鍵盤スイッチによりデジタル音源にて音が出る
仕組みになっています。

きちんと取り付けてあれば、タッチの違和感はございません。
ただし消音バーを取り付け、ハンマーの動きを受け止めますが、この際に
レットオフを5〜7mm程度に広げます。
これは強打した時に消音バーがハンマーの振動でぶれ、弦に触れてしまう
事を避けるためです。

タッチによる違和感はございませんが、このレットオフ調整の違いがわかる
かどうかですね。
私は正直なところ、わかりません。

普段の調律に回っていても、レットオフが10mm程度というのはよくあります。
先日、某楽器店様に依頼を受け、出荷調整が済んだ中古ピアノの納入調律に伺った
ところ、消音付ではないのにレットオフが15mm程度ありちょっと驚きましたが
お客様は全く気づかれていませんでした。

長文になってしまいました。
本当でしたら生ピアノで防音室にて練習されるのが一番ですが、どうしても消音を…
という場合、私としましては後付けをお勧めします。

ネットで検索されるといろいろな情報が得られると思います。
どうぞあちこちでご相談され、また消音ユニットの場合は実際にご試弾されて
ご購入されることをお勧めします。

また何かありましたらいつでもおいでくださいませ。
 
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